バンダイのビークルモデル014「ブロッケードランナー」を作ってみました。
今回は「ウェザリングマスター」や「色鉛筆」で汚し、「蛍光塗料」も使ってみました。
モールドが細かいので、少し汚しを加えるだけで、とてもリアルになります。
エンジンノズルの塗装(蛍光塗料)
蛍光塗料を塗って、エンジンノズルが噴射している感じを出してみます。
▲ ガイアノーツのエナメル蛍光塗料で塗ります。
▲ よくかき混ぜます。
▲ エンジンノズルの中を塗ります。
▲ まず、奥から塗っていきます。
▲ 一回目は塗り残しがあっても構いません。
▲ 一度に塗らずに乾かしながら数回に分けて塗り重ねます。
▲ ほぼ、塗り終えました。
▲ はみ出した塗料はエナメル溶剤で落とします。
▲ 綿棒に溶剤を付けて、軽くこすります。
▲ 蛍光塗料だけ落ちてきました。
エナメル系の蛍光塗料は簡単に落とせるので便利です。
エンジンの発光
蛍光塗料はUVライトで照らせば発光するので、エンジンノズルが噴射している感じになるか試してみます。
▲ UVライトを当てると光ります。
照明を点けた状態でUVライトを照らしてみました。
今回は、波長395nmのUVライトを使いましたが、波長365nmだと、もっと鮮やかに発光します。
蛍光塗料については別の記事にまとめましたので、こちらも参考にしてください。
ブリッジの塗装(蛍光塗料)
蛍光塗料を塗って、ブリッジも光らせてみます。
▲ ブリッジは蛍光ブルーで塗ってみます。
▲ ピントが合っていませんが、筆先の幅と同じくらいの小ささです。
筆先をこする感じで塗ります。
▲ 凹み部分に塗料を入れる感じです。多少、はみ出しても大丈夫です。
▲ はみ出しはエナメル溶剤で落とします。
ブリッジの発光
UVライトでブリッジを光らせてみます。
▲ ブルーは発光が弱いので、これくらい暗くしないと光りません。
今回は、波長395nmのUVライトを使いましたが、波長365nmだと、もっと鮮やかに発光します。
▲ 蛍光グリーンのほうが良かったかもしれません。
蛍光塗料については別の記事にまとめましたので、こちらも参考にしてください。
ウェザリングマスターを使った汚し(スミ入れ)
一般的な「スミ入れ」だと、細部が真っ黒になりそうなので、タミヤの「ウェザリングマスター」を使って「スミ入れ」をしてみます。
▲ タミヤのウェザリングマスターを使ってスミ入れをしてみます。
▲「スス(黒)」だけではドギツくなるので「スノー(白)」を混ぜました。
▲ 凹部に「粉」をこすり付けます。
凸部の隅にも「粉」をこすり付けていきます。
▲ 凹部に「粉」を入れていきます。
▲ 後で余分な「粉」は取り除くので、周りが黒くなっても構いません。
▲ スジ彫りにも「粉」をこすり付けておきます。
▲ ディテールが浮かび上がりました。
「ウェザリングマスターを使ったスミ入れ」については別の記事にまとめましたので、こちらも参考にしてください。
「ぼかしペン」を使った汚し(スミ入れ)
「リアルタッチマーカー」の「ぼかしペン」を使うと、細かい部分まで思い通りに「陰(黒い粉)」を残すことができます。
▲「リアルタッチマーカー」の「ぼかしペン」を使って「ウェザリングマスター」の「粉」を落とします。
▲ 凹部だけに残るように、余分な「粉」を拭き取ります。
「ぼかしペン」で伸ばしながら凹部へ集める感じです。
「ぼかしペン」はタミヤのアクリル塗料を溶かしません。
▲ ペン先が汚れるので、マメに汚れを拭き取ります。
▲「粉」を拭き取りながら、汚れたペン先を使って汚しを加えていきます。
▲ 筆で余分な「粉」を取り除きます。
▲ モールドが細かい部分は、凸部の「粉」を凹部に集めるようにします。
▲ パネルラインや進行方向に沿って拭き取ります。
▲ 塗料を流し込む「スミ入れ」より「陰影」の「強弱」を付けやすいです。
一般的なスミ入れとの違いは、「粉」が凸部の垂直面に付くので、実際の陰を強調する効果があり、よりリアルな感じが出せます。
「ぼかしペンを使ったスミ入れ」については別の記事にまとめましたので、こちらも参考にしてください。
▲ 全体のスミ入れ作業が終わりました。
▲ スケールに合った陰影になりました。
水彩色鉛筆を使った汚し
スターウォーズの宇宙船は戦闘で使い込まれた感じが特徴なので、「水彩色鉛筆」を使って汚しを加えてみます。
▲「水彩色鉛筆」を使って「ドッティング(のようなもの)」をします。
▲「白」を使って退色した感じにしてみます。
パネルごとに上下方向に線を描きます。
▲ ここは、進行方向に描き込みます。
白は水に溶けやすいので、多めに描きこんでも大丈夫です。
▲ 筆に水を含ませて…
▲ 色鉛筆を溶かしながら広げていきます。
パネルラインに沿って広げていきます。
全体に水で薄めて、乾いたところで、さらにぼかす感じにします。
▲ ここは進行方向に広げていきます。
▲ 分かりにくいですが、少し白っぽくなりました。
「水彩色鉛筆」を使った「ドッティング」については別の記事にまとめましたので、こちらも参考にしてください。
色鉛筆を使ったチッピング
スターウォーズの宇宙船は戦闘で使い込まれた感じが特徴なので、「色鉛筆」を使ってチッピングを描き加えてみます。
▲「色鉛筆」を使って「チッピング」をします。
パネルラインのエッジや凸部に鉛筆の先でチョンチョンと描きこみます。
▲ パネルラインを少し強調します。かする程度に描きこみます。
▲ パネルラインがクッキリしました。
「色鉛筆」を使った「チッピング」については別の記事にまとめましたので、こちらも参考にしてください。
色鉛筆を使ったハイライト
汚し作業で凸部も汚れて暗くなったので、エッジを目立たせるために「色鉛筆」でハイライトを入れます。
▲ 仕上げに「白」でハイライトを入れます。
▲ エッジや凸部に描きこみます。
▲ 不自然にならないように、かすかに入れます。
▲ わかりにくいですが、メリハリが出ました。
スス汚れ(ウェザリングマーカー)
エンジンノズルの「スス汚れ」を「ウェザリングマーカー」を使って再現します。
▲「ガンダムマーカー」の「ウェザリングマーカー」を使って、スス汚れを加えます。
▲「ウェザリングマーカー」は絶番ですが、タミヤの「ウェザリングマスター」でも同じようにできます。
「ウェザリングマーカー」の「スス」を小皿に出します。
▲ 乾くと粉状になります。
▲ エンジンノズルの周囲に、こすり付けます。
▲ 排気で汚れた感じをイメージしながら、こすり付けます。
▲ 余分な「スス」は筆で取り除いておきます。
▲ ススが付くと「使用感」が出ますね
▲ 船体にこすりつけると爆発の跡っぽくなります。
▲ 陰の強調にも使えます。
▲ 筆で馴染ませます。
▲ スターウォーズっぽくなりました。
「ウェザリングマーカー」を使った「汚し」については別の記事にまとめましたので、こちらも参考にしてください。
完 成
▲ 完成です。
▲ 汚すだけで、こんなにリアルになります。
▲ もう少し白っぽいほうが、プロップっぽいですね。
▲ エンジンノズルはオレンジのほうが良かったかな。
完成画像はこちらをご覧ください。
今回のポイント
- エナメルの蛍光塗料は、はみ出しても簡単に落とせるので便利。
- ミニスケールはウェザリングマスターを使うとスミ入れしやすい。
ぼかしペンで粉を取り除きながら凹部に集める感じ。 - 色鉛筆は細かい汚しを入れやすいのでミニスケールに最適。
- スス汚れはウェザリングマーカーで簡単に再現できる。
「ウェザリングマスター」や「色鉛筆」で「スミ入れ」「ドッティング」「チッピング」等を施して 、スターウォーズっぽく仕上げてみました。
蛍光塗料でエンジンの発光も試してみました。
非常に良いキットなので、制作の参考にしてください。
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