バンダイの 1/144 デミトレーナーを油絵具と水性アクリル塗料のU-35を使ってミリタリーモデル風にウェザリングしてみました。
タミヤの水性アクリル塗料を使い、エアブラシを使わずにスポンジ塗装で全塗装しました。
U-35は今回、初めて使いましたが、このスケールには使いやすいと思いました。
プラモデルのウェザリングの参考にしてください。
前編はこちらをご覧ください。
ウェザリング/U-35 アクリリックス 編
▲ 油絵具は伸びが良すぎて このスケールだと難しいので、水性アクリル系塗料の U-35 を試してみます。
▲ 自作のウォーターパレットに U-35 を出します。
ウォーターパレットは吸水スポンジとクッキングシートで作りました。
▲ こうしておくと乾燥を防げます。
U-35は下記16色を揃えましたが、セット購入でも充分だと思います。
「ジンクホワイト/ニュートラルグレー5/グラファイトグレー/ジェットブラック/ローアンバー/バーントアンバー/バーントシェナー/イエローオーカー/ハンザイエローミディアム/クロミウムオキサイドグリーン/コバルトグリーン/ウルトラマリンブルー/キナクリトンレッド/キナクリトンスカーレット/アゾオレンジ/アンプリーチドチタニウム」
▲ グラファイトグレーでスミ入れしてみます。
▲ かなり水で薄めていますが、ほとんど弾きません。
▲ 水を付けた筆に替えて、伸ばしていきます。
▲ 塗料を薄く広げながら、余分な塗料を吸い取る感じです。
▲ 筆だと微妙な調整が難しいです。
▲ ダイソーの「手作りペン」に水を入れて使ってみます。
▼ 「手作りペン」の詳しい動画は下記をご覧ください。
マイペットで作ったスミ入れ塗料を水筆ペンでスミ入れしてみた!
▼ ダイソーの「手作りペン」と同等品です。
▲ グラファイトグレーで腕の付け根を塗ってみます。
▲ 手作りペンで伸ばします。
▲ コバルトグリーンでドッティングをしてみます。
▲ 水を付けた筆に替えて、伸ばしていきます。
▲ 全体に伸ばしていきますが…
▲ 粒が残るので、手作りペンに替えます。
▲ キナクリトンレッドでドッティングしてみます。
▲ 手作りペンで伸ばしていきます。
▲ キナクリトンレッドは伸ばし難いです。
▲ ウルトラマリンブルーも使ってみます。
▲ 手作りペンで伸ばしていきます。
▲ 少ししか色が付きませんが、U-35は重ね塗りしやすいので補えそうです。
乾くと水に溶けないので、重ね塗りは気軽にできます。
▲ 肘にジンクホワイトを塗ってみます。
▲ 水を付けた筆に替えて、伸ばしていきます。
▲ 広い面積は筆のほうが良さそうです。
▲ 腕をジェットブラックで汚してみます。
▲ 筆を替えて、交差する方向に伸ばしていきます。
▲ 筆の方向を変えると、汚れが馴染みます。
▲ 手作りペンで微調整します。
▲ 盾のエッジをローアンバーで汚してみます。
▲ 余分な塗料を綿棒で吸い取ります。
▲ 手作りペンでエッジを残す感じで伸ばしていきます。
▲ ローアンバーは いい感じの汚れになります。
U-35は透明性が高いので、ウェザリングに適しているようです。
▲ 盾の表面をアンブリーチドチタニウムで退色した感じにしてみます。
▲ 余分な塗料を綿棒で吸い取ります。
▲ 手作りペンで、交差する方向に伸ばしていきます。
▲ アンブリーチドチタニウムはジンクホワイトより落ち着いた感じになります。
▲ ジンクホワイトとニュートラルグレー5を混ぜて、薄いグレーを作ります。
▲ 盾の凹部にスミ入れしてみます。
▲ 余分な塗料を綿棒で吸い取ります。
▲ はみ出した塗料を手作りペンで拭き取ります。
手作りペンは適度に水が染み出るので、筆より作業しやすいです。
▲ ペン先が筆より硬いので、細かい作業ができます。
▲ アンブリーチドチタニウムをチョン付けしてみます。
▲ 余分な塗料を綿棒で吸い取ります。
▲ 手作りペンで拭き取ります。
▲ ジェットブラックで汚してみます。
▲ 余分な塗料を綿棒で吸い取ります。
▲ 手作りペンで、交差する方向に伸ばしていきます。
▲ 試行錯誤中ですが、油絵具よりU-35は使いやすそうです。
水彩色鉛筆でチッピング
▲ 水彩色鉛筆の黒でチッピングしてみます。普通の色鉛筆は固いので色が載り難いです。
▲ スケール的に エッジの擦れだけにします。
▲ はみ出したら、消しゴムで修正します。
指で強く触ると消えるので、作業後は触らないようにしましょう。
▲ 水彩色鉛筆の腹をエッジに擦りつけます。
▲ 部分的に擦りつけると、リアルになります。
▲ 指先はグレーなので、白でチッピングします。
▲ 右側をチッピングしてみました。少し引き締まりました。
ツヤ消しスプレーを吹いた後に作業した方が、色が載りやすいです。
完成状態
▲ ツヤ消しスプレーを吹いて完成です。
▲ 汚くなり過ぎないようにしました。
▲ サビや砂・泥汚れは付けませんでした。
▲ 巨大ロボット兵器の汚しは、実物がないので難しいです。
▲ 16mの大きさに見えるでしょうか?
▲ ウェザリングする前と後です。
▲ 後ろ姿です。
おまけ U-35のポイント
- 色を塗る筆と伸ばす筆は分ける
- 薄い塗料を塗って綿棒で水分を取り、筆または手作りペンで伸ばす
- 乾くと水に溶けないので、塗り重ねは気軽にできる
- 汚しを塗る方向と伸ばす方向を交差させる(縦横塗り)と自然な感じになる
- 色が薄いので、濃くしたい場合は何度か繰り返す必要があるが、ミニスケールで微妙な色の変化を付けやすい
- 水気を取り除くと油絵具より食いつきが強い感じ
- ローアンバーで汚すと、いい感じの汚れになる
- アンブリーチドチタニウムはジンクホワイトより落ち着いた感じになる
- 水が溶剤なので作業も後片付けも簡単
- 乾燥後はマジックリンで落とせる
コメント