水性アクリル塗料を水とマイペットで薄めたスミ入れ塗料を、水筆ペンでスミ入れしてみました。
エナメルほど伸びませんが、プラスチックを痛めないし、水で落とせるので安心して使えます。
組立前にスミ入れしておけば、老眼で見えにくい細かなモールドの確認に使えます。
プラモデルのスミ入れの参考にしてください。
流動性のチェック
水性塗料 + 水
▲ タミヤの水性アクリル塗料を使います。
▲ よく かき混ぜて…
▲ 皿に移します。
▲ 水を1滴、垂らして…
▲ …混ぜます。
▲ プラ板に 0.3mm 幅の溝を掘りました。
▲ 溝の上にチョン付けします。水で薄めただけなので、少し弾きます。
▲ ほとんど流れません。
水性塗料 + 水 + マイペット
▲ 弱アルカリ性洗剤の「マイペット」を加えてみます。
▲ まずは1滴、加えてみます。
▲ 溝の上にチョン付けします。
▲ 水だけより流れます。
▲ 約30秒で、こんな感じです。
水性塗料 + 水 + マイペット2滴
▲ マイペットをもう1滴加えます。
▲ 溝の上にチョン付けします。
▲ マイペット1滴より流れます。
▲ 約20秒で、こんな感じです。
▲ 少し洗剤の匂いがします。
流動性チェックのまとめ
・水性塗料+水だけでは溝に流れない
・マイペットの量が多いほど流れやすいが、エナメル系ほどではない
・マイペットと水は2:1が良さそう
・少し洗剤の匂いがする
・乾き難いのでドライヤーが必要(後述)
・マイペットの量が多いと塗料が分離する(後述)
拭き取り
綿棒 編
▲ 綿棒で拭き取ってみます。
▲ 水で湿らせます。
▲ 「水性塗料+水」を拭き取ってみます。
▲ ほぼ、拭き取れません。
▲ 「水性塗料+水+マイペット」を拭き取ってみます。
▲ 軽く拭き取れます。
▲ 「水性塗料+水+マイペット2滴」も、水だけで簡単に拭き取れます。
▲ これは手軽です。
手作りペン 編
▲ ダイソーの「手作りペン」です。
▲ 中身です。
▲ 細字・太字 2種類のセットです。
▲ 芯にインクを染み込ませると、自作のペンが作れます。
▲ 水を染み込ませて、スミ入れ塗料の「拭き取りペン」にしてみます。
▲ 2分程度、漬けました。
▲ 芯の外側を拭いておきます。
▲ 芯を本体に入れますが…
▲ 奥まで入らないようです。
▲ 尾栓を押し込みます。
▲ これで完成です。
▲ 割とすぐ、水が出てきました。
▲ 「自作拭き取りペン」で拭き取ってみます。ペン先は「細字」にしました。
▲ 問題なく拭き取れます。
▲ ペン先の汚れは、こんな感じです。
拭き取りのポイント
・マイペットを混ぜたスミ入れ塗料は、水を少し付けた綿棒で落とせる
・水を含ませた手作りペンなら、細かい部分のスミを落とせる。一本あると便利。
水筆ペンでスミ入れ
▲ ぺんてるの「みず筆(小)」です。
▲ 先が「筆」になっています。
▲ ボトルにスミ入れ塗料を入れて「スミ入れペン」にしてみます。
▲ ボトルに水を10滴入れます。
▲ マイペットを20滴入れます。
▲ タミヤの水性アクリル塗料を入れます。
▲ 組み立てます。
▲ よく混ぜます。
▲ ボトルを押して、穂先に塗料を押し出します。
▲ かなり強く押さないと出てきません。
▲ やっと出てきました。
▲ 溝にスミ入れしてみます。
▲ 色が薄いです。
▲ 塗料を足します。
▲ 塗料を押し出します。
▲ スミ入れしてみます。
▲ あまり流れません。
▲ 約28秒で、こんな感じです。
▲ マイペットを足します。
▲ 塗料を押し出します。
▲ スミ入れしてみます。
▲ 流れるようになりました。
水筆ペンでスミ入れのポイント
・筆先にスミ入れ塗料が染み出すので、連続して作業しやすい
・水溶液なので、筆ペン破損の心配がない
・マイペットの量が多いと、塗料の成分が分離する(後述)
スミ入れ実践編
ガンプラ 系
▲ バンダイの1/144「デミトレーナー」にスミ入れしてみます。
▲ エナメル程ではありませんが、スミ入れできます。
▲ 組立時にスミ入れすれば、細かいモールドの確認ができます。
▲ ドライヤーで乾かします。
▲ 「自作拭き取りペン」で拭き取ります。
▲ 簡単に拭き取れます。
▲ ペン先が汚れるので、拭き取りながら作業します。
▲ 少し色が薄いですが、スミ入れできました。
AFV 系
▲ ウォルターソンの1/72「タイガーⅠ型」にスミ入れしてみます。
▲ 老眼で見えにくいモールドの確認にも使えそうです。
▲ 水溶液なので、プラスチックを痛めません。
▲ このキットは 999円ですが、意外にモールドが細かいです。塗装の練習に最適です。
▲ ドライヤーで乾かします。
▲ 「自作拭き取りペン」で拭き取ります。乾くと少しツヤが出ます。
▲ こんな感じになりました。
飛行機 系
▲ プラッツの1/144「A10」にスミ入れしてみます。
▲ このキットはモールドが繊細なので、塗りつぶす感じになります。
▲ ドライヤーで乾かします。
▲ 「自作拭き取りペン」で拭き取ります。
▲ 「拭き取りペン」では、キレイに拭き取れません。
▲ 水を付けた綿棒で拭き取ります。
▲ 平面の拭き取りは、綿棒が使いやすいです。
▲ 左側だけスミ入れしてみました。
艦船 系
▲ フジミ模型の1/700「金剛」にスミ入れしてみます。
▲ このキットはモールドが細かすぎて、よく見えません…
▲ ドライヤーで乾かします。
▲ 水を付けた綿棒で拭き取ります。
▲ 「自作拭き取りペン」でも拭き取ってみます。
▲ 下半分だけスミ入れしてみました。
▲ モールドが少し見やすくなりました。
▲ 水筆ペンの塗料が分離していました。マイペットが多すぎたのかもしれません。
まとめ
・マイペットを混ぜたスミ入れ塗料は、水を少し付けた綿棒で落とせるので使いやすい
・流動性はエナメル系には及ばない
・乾き難いのでドライヤーで乾かす
・乾くとツヤが出るので、よく拭き取ること
・少し洗剤の匂いがする
・水溶液なのでプラスチックを傷めない
・水溶液なので水筆ペンや手作りペンが使える
・マイペット成分が多いと塗料が分離する
・組立前にスミ入れしておけば、老眼でも細かいモールドが見やすくなる
▼ こちらのサイトが参考になります。
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