油絵具を使った OPR (Oil Paint Rendering) というウェザリングの技法が、とてもリアルなのに意外に簡単そうなので試してみました。
センスは必要ですが、特別な道具や技術が不要なので、初心者にもオススメです。
プラモデルのウェザリングの参考にしてください。
▼ 実践編もご覧ください。
簡単!油彩でウェザリング/OPR (Oil Paint Rendering) 油彩レンダリング 実践編
「TANK ART」の紹介

▲ OPRは「TANK ART」Michel Rinaldi著 に詳しく書かれています。

▲ OPR(Oil Paint Rendering)とは「油彩レンダリング」のことです。

▲ 他にもウェザリングの技法が満載です。
油絵具

▲ OPRは「油絵具」を使うので、12色セット+2色を購入しました。
段ボールパレット

▲ 段ボールの切れ端を「パレット」として使います。

▲ 油絵具を使うのは初めてです。

▲ まず「パーマネントホワイト」を出します。

▲ 「バーントシェンナ」

▲ 「ローアンバー」これは別売りです。

▲ 「バーントアンバー」これも別売りです。

▲ 「アイボリーブラック」

▲ 「ウルトラマリン」

▲ 「コバルトブルー」

▲ 「ブライトレッド」

▲ 「バーミリオン」

▲ 「パーマネントイエロー」

▲ 「レモンイエロー」

▲ 「イエローオーカー」

▲ 「パーマネントグリーンライト」

▲ 「パーマネントグリーン」

▲ とりあえず、こんな感じにしました。

▲ 油絵具に含まれる油は、乾燥を遅らせたり、ツヤが出る原因になるので…

▲ …ケースに入れて、一旦放置して…

▲ …段ボールに油絵具の油を吸い取らせます。
こうしておくと、油が抜けてツヤ消しになり、乾燥も早くなるそうです。
溶剤(タ―ペンタイン)

▲ 溶剤(タ―ペンタイン)を使って、油絵具を伸ばします。

▲ 容器に移します。
OPRその1:プラ板上でテスト
油絵具の使い方をテストしてみます。

▲ 結果が分かりやすいように、白いプラ板上で作業してみます。

▲ OPRする前に溶剤を塗ります。
こうしておくと、油絵具の伸びが良くなるそうです。

▲ ドライヤーの冷風で乾かします。

▲ 筆に溶剤を少し付けて油絵具を付けます。

▲ 軽くチョンチョンと付けます。

▲ キレイな筆に溶剤を付け、しっかり拭き取ります。

▲ 油絵具を伸ばしていきます。

▲ 油絵具は良く伸びますね。

▲ 筆に溶剤がほとんど付いていなくても、薄く伸ばすことができます。

▲ 下に溶剤を塗っていない部分と比較してみます。

▲ 左側は下に溶剤を塗っていません。

▲ 右側は下に溶剤を塗っています。

▲ 右側(溶剤あり)のほうが、グラデーションがキレイです。
OPRその2:重ね塗り
油絵具を重ね塗りした場合の影響をテストしてみます。

▲ アイボリーブラックの上にパーマネントホワイトを塗り重ねてみます。

▲ 軽くチョンチョンと付けます。

▲ 溶剤を付けた筆で伸ばします。

▲ 溶剤の量が多いと、下地と混ざりますね。

▲ アイボリーブラックの下地を作り直します。

▲ 溶剤を付けた筆で薄く伸ばします。

▲ ドライヤーでしっかり乾かします。

▲ わかりやすいように、バーミリオンを塗り重ねてみます。

▲ 軽くチョンチョンと付けます。

▲ 今度は溶剤をしっかり拭き取ります。

▲ 軽く撫でるように伸ばしてみます。

▲ 少し混ざりますね。

▲ 今回は、プラ板上でのブレンディングなので、塗装面に塗った場合はマシになるかも。
OPRその4:黒サフ上でテスト
プラ板上では油絵具の食いつきが悪いので、黒サフの上でOPRしてみます。

▲ 黒サフを吹いた部分でOPRしてみます。
黒サフは「Mr.Hobby」の「水性ブラックサーフェイサー1000」です。

▲ 先に溶剤を塗っておきます。

▲ ドライヤーの冷風で乾かします。乾くとツヤが消えるのでわかります。

▲ パーマネントホワイトをチョンチョンと付けます。

▲ 筆を替えて、溶剤を拭き取り…

▲ …伸ばしていきます。

▲ 塗装面のほうが伸ばしやすい感じです。

▲ 筆を替えて、叩き伸ばす感じも試してみます。

▲ 筆を適当に動かしても、濃淡が簡単に作れます。
OPRその5:パレット上の混色

▲ 段ボールパレット上で混色してみます。

▲ イエローオーカーと…

▲ …パーマネントホワイトを混ぜてみます。

▲ 筆は軽く洗った方が良さそうです。

▲ パレットの上で直感的に混色できるのは面白いです。

▲ パレット上の油絵具は、乾いてもしばらくは溶剤で戻せるようです。

▲ 軽くチョン付けして…

▲ 溶剤をよく拭き取った筆で…

▲ 叩き伸ばしていきます。

▲ 微妙なグラデーションを作りやすいので、ウェザリングに最適です。
OPR技法のポイント
- 油絵具は段ボール上に出して、余分な油を吸い出しておく。
- 作業する前に溶剤を塗って乾かしておく。
- 油絵具を伸ばす筆の溶剤は、しっかり拭き取っておく。
- ブレンディングする筆は常にキレイにしておく。
- 塗り重ねる場合、手早く行わないと下地が溶けるかも。
- 特別な道具や技術が不要なので、初心者にもオススメの技法です。
▼ 実践編もご覧ください。
簡単!油彩でウェザリング/OPR (Oil Paint Rendering) 油彩レンダリング 実践編



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