バンダイの「HG 1/144 ザク2 C型」の「モノアイ」をクリアパーツにしてみます。
キットのままではモノアイはシールで実感に乏しいし上向きなので「Hアイズ」と「ラピーテープ」を使って改造してみます。
▼「通常速度バージョン」
モノアイの「ベース」の裏打ち
モノアイのベースの形を変更する前に、あらかじめエポキシパテで裏打ちしておきます。

▲ モノアイのベースが円錐状になっているのは好みではないので、下側を削って円柱状にします。

▲ 下側(矢印の付近)を全体に削ります。

▲ タミヤのエポキシパテ(高密度タイプ)を使って裏打ちします。
細かい充填にはポリパテよりエポキシパテのほうが扱いやすいです。

▲ まず、白のパテ剤をハサミで切り取ります。

▲ 次に、ブルーのパテ剤を同量切り取ります。

▲ それぞれ、同じ幅に切り出しました。

▲ それぞれの保護フィルムを剥がします。

▲ 色が均一になるまで、よく練り合わせます。

▲ ほぼ、均一になりました。

▲ 練り合わせたエポキシパテをモノアイのベースの裏に押し込みます。
※パテを押し込む前にベースの裏の突起を削っておくと、後の穴開け作業が楽になります※

▲ ヘラを使って形を整えます。使っているのは「粘土ヘラ」です。

▲ 削る部分の裏側にしっかり密着させて、このまま24時間以上置いておきます。
「頭の下部パーツ」の穴埋め
モノアイのベースを削ると頭の下部パーツの穴が見えてしまうので、エポキシパテで塞ぎます。

▲ 赤丸の部分の穴です。

▲ ここもエポキシパテを使って塞ぎます。

▲ ヘラを使って形を整えます。使っているのは「粘土ヘラ」です。

▲ 上側は見える部分なので丁寧に整形しておきます。
使っているのは「インレタを貼るツール」です。

▲ 仕上がったら、24時間以上置いておきます。
モノアイの「ベース」の整形
モノアイのベースを円柱状に削ります。

▲ モノアイのベースには突起が出ています。赤丸の部分です。

▲ 作業の邪魔になるので突起を切り取ります。

▲ エポキシパテが硬化したら金ヤスリで形を整えます。

▲ 整形できました。

▲ 円錐の下側を削っていきます。矢印の部分です。

▲ 台(金床)があると固定できるので作業しやすくなります。

▲ 円柱状に削れました。

▲ 当て板に600番の耐水ペーパーを巻いて仕上げます。

▲ 向かって左側を少し削りすぎました。
モノアイの「ベース」の穴開け
モノアイのベースにモノアイ用の穴を開けます。

▲ モノアイのベースに穴を開ける位置を書きやすいように、マスキングテープを貼ります。

▲ 穴を開ける位置に十字を書き込みます。

▲ できるだけ正確に書き込みます。

▲ ドリルがズレないように、あらかじめ十字の中心を針で掘っておきます。
使っているのは「粘土ヘラ」です。

▲ 最初は1mmのドリルで穴を開けます。
ガイド穴になるので、垂直に注意しながら慎重に作業します。

▲ 次に、2mmのドリルで掘ります。
裏打ちしたパテとプラの硬さが異なるので、穴が歪まないように慎重に作業します。

▲ モノアイのベースの下の突起の基部が取れました。
パテを盛る前に基部を削っておくべきでした…。

▲ これ以上はドリルでは無理なので、丸ヤスリで削ることにします。

▲ 半丸ヤスリで穴を広げていきます。

▲ 後述する「Uバーニア」がはまるように、少しテーパー状に削ります。
削りすぎに注意してください。
「頭の下部パーツ」の整形
パテ埋めした頭の下部パーツの穴を均して塗装します。

▲ 穴を埋めたエポキシパテが固まったので整形します。

▲ 削り残しが分かるように、黒マジックを塗ります。

▲ 薄いプラバンに600番の耐水ペーパーを巻きます。

▲ エポキシパテを均します。

▲ 目立つ部分ではないので、この辺にしておきます。
上の4枚のシーンは「4倍速ロングバージョン」に収録されています。
「通常速度バージョン」では時間の関係で省略しています。

▲ 頭の内側を「フラットブラック」で塗っておきます。

▲ 少し水で薄めたタミヤアクリルカラーを使っています。

▲ 後で仕上げるので、ここではざっと塗っておきます。

▲ ついでに頭の上部パーツの裏側も塗っておきます。

▲ ついでにモノアイのベースも塗っておきます。

▲ 少し水で薄めたタミヤアクリルカラーで塗り重ねるときれいに仕上がります。
筆塗りの仕方は「ミニスケール戦車プラモの塗装練習(その1:筆塗り)」を参考にしてください。
「モノアイ」の製作
モノアイの「レンズ」と「枠」を作ります。

▲ モノアイの枠にはWAVEの「Uバーニア」の4.0mmを使うことにします。

▲「Uバーニア」のように細かいパーツは破損の恐れがあるので、ランナーごと切り出してから切り離すのがコツです。

▲ 切断面を精密ヤスリで整えておきます。

▲「フラットブラック」では枠が同化するので、タミヤカラーの「ジャーマングレイ」で塗ります。

▲ 細かいパーツはマスキングテープに貼り付けると塗装しやすくなります。

▲ タミヤカラーは少し水で薄めると塗りやすくなります。

▲ モノアイはWAVEの「Hアイズ」の2.5mmを使います。

▲ 赤いモノアイにしたいので、赤の「ラピーテープ」を使います。
裏面の糊は作業の邪魔になるので、シンナー等で落としておきます。

▲ Hアイズの接着には、クリアパーツが曇らない「ハイグレード模型用セメダイン」を使います。

▲ ラピーテープの表面(反射面)に接着剤を点付けします。

▲ その上にHアイズを押し付けます。
気泡が入るときれいに反射しないので注意してください。

▲ 接着できたら、接着剤が固まるまで置いておきます。

▲ 接着剤が固まったら、余分なラピーテープを切り取ります。

▲ 赤く反射するモノアイのレンズができました。

▲ 失くさないように、マスキングテープに貼り付けておきます。
「モノアイ」の接着
完成したモノアイの「レンズ」と「枠」をベースの穴に接着します。

▲ まず、「Uバーニア」をモノアイのベースに取り付けます。
針の先に後述する「ピットマルチ2」がついているので、「Uバーニア」をがくっついています。
使っているのは「粘土ヘラ」です。

▲「Uバーニア」を内側からモノアイのベースの穴にはめ込みます。

▲ 鉛筆の先を使って微調整します。

▲ ベースから少し飛び出るぐらいに調整しました。

▲「枠」をジャーマングレイに塗ったので、少し色味が違います。

▲ 流し込みタイプの「Mr.セメントSP」を使って接着します。

▲「Mr.セメントSP」付属の筆は太いので、面相筆を使います。

▲「Uバーニア」の裏側から流し込んで接着します。
表側に染み出ないように注意します。

▲ Hアイズの仮固定に「ピットマルチ2」を使います。

▲「ピットマルチ2」は乾くと「貼ってはがせる」ようになります。

▲ 針の先に少し接着剤を付けます。使っているのは「粘土ヘラ」です。

▲「Uバーニア」の内側に少しだけ付けておきます。

▲ 針の先にも「ピットマルチ2」を付けているので「Hアイズ」がくっつきます。

▲「Hアイズ」を「Uバーニア」の内側に入れます。

▲ 位置を調整します。

▲ 少し出し気味にした方が反射がきれいです。

▲ とりあえず頭部に戻します。

▲ こんな感じになりました。

▲ 円錐状から円柱状になりました。

▲「Hアイズ」と「ラピーテープ」でも結構、光りますね。
ぜひ試してみてください!
次回は、首と肩関節を詰めてみます。
▼ 4倍速ロングバージョンでは、「通常速度バージョン」で収録できなかった映像も見ることができます。(動画の説明は「字幕」でご覧ください)
まとめ
モノアイのベースをエポキシパテで裏打ちして円柱状に整形してみました。
Hアイズの裏にラピーテープを貼るとモノアイはきれいに光ります。
Uバーニアで枠を作るとリアル感がアップします。
今回は穴を開けましたが、直付けでも十分だと思います。
ぜひ試してみてください!



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