旧車以外では自動車の窓ガラスは着色されていますが、なぜかカーモデルの窓ガラスは透明です。
どんなにボディの塗装を頑張っても、窓ガラスが透明のままでは残念な感じになるので、エアブラシを使わずに手軽に色を付けられないか試してみました。
元のキットの状態
アオシマの楽プラ「スズキ ジムニー」を使って、テストしてみます。

▲ これが元のキットの状態です。
キットの箱のように、実車はガラスに色が付いています。
1回目 水で薄めたタミヤカラーを垂らす
扱いやすい、タミヤの水性アクリル塗料を使って、着色してみます。

▲ X-25 クリヤーグリーンを使います。

▲ よ~くかき混ぜます。

▲ 容器に移して…

▲ …水で薄めます。

▲ とりあえず、これぐらい薄めました。

▲ 窓ガラスの裏側に垂らします。

▲ 全体に広がるように動かします。

▲ もう少し垂らします。

▲ 何とか全体に広がりました。

▲ 余分な塗料を落としたいのですが…

▲ ブロワーを使って塗料を広げてみます。

▲ 表側に付いた塗料をマジックリンで落とします。
水性アクリル塗料はマジックリンで落とせます。
1回目の結果

▲ 塗料が全体に広がっていないので、ムラがひどいですね。
もう少し、ぺたーと広がるかと思っていました。
塗料を落とす作業

▲ マジックリンの薄め液で塗料を落として、やり直します。

▲ 水で洗い流せば、元通りです。

▲ 水性塗料は手軽に塗装が落とせます。

▲ きれいになりました。
2回目 表側をマスキングして水で薄めたタミヤカラーを垂らす

▲ 表側に塗料が回ると塗装の状態がよくわからないので、表にマスキングテープを貼ってみます。

▲ 1回目と同じように裏側に垂らします。

▲ 思ったより表面張力が強いので、全体に広がりません。

▲ かき混ぜ棒で塗料を広げてみます。

▲ 余分な塗料をブロワーで飛ばします。

▲ マスキングテープを剥がします。

▲ 表側に付いた塗料を落とします。
2回目の結果

▲ 1回目と同じようにムラが残っています。

▲ この方法はダメそうですね。
3回目 水で薄めたタミヤカラーを筆で塗る
塗料を垂らす方法は難しいので、筆で塗ってみることにします。

▲ ダメ元で筆で塗ってみることにします。

▲ 伸びがいいので、ハケ目は気にしなくて良さそうです。

▲ 全体に、まんべんなく広げます。

▲ 小さい泡が出ますね。

▲ 余分な塗料を筆の先で吸い取ります。

▲ 吸い取っています。

▲ 前回よりは、きれいに塗れましたが…

▲ …色が薄いので、重ね塗りしてみます。

▲ 水で薄めたタミヤカラーは重ね塗りが可能です。下の塗装を溶かしません。

▲ 小さい泡が出ますね。

▲ 綿棒で余分な塗料を吸い取ります。

▲ ドライヤーの冷風で乾かします。
3回目の結果

▲ 透明度は、まあまあですね。

▲ 小さいプツプツがありますが、思ったより良い出来です。
4回目 水で薄めたタミヤカラーを筆で塗り重ねる
色が薄いので、塗り重ねて濃くしてみます。

▲ もう一度、塗り重ねてみます。

▲ もう少し大きい筆のほうがいいかもしれません。

▲ ハケ目は表面張力で無くなるようですが、小さい泡が出ますね。

▲ 余分な塗料を筆で吸い取ります。

▲ ドライヤーの冷風で乾かします。
4回目の結果

▲ 塗り重ねたので色が濃くなりました。

▲ 透明度は、いい感じですね。

▲ 小さいムラがありますね。
キットに取り付けた状態

▲ キットに取り付けてみます。

▲ パット見は良さそうです。

▲ 窓ガラスに色が付くと、実車っぽくなりますね。

▲ このサイズならムラも目立ちませんね。

▲ もう少し色が濃くても良さそうです。
今回のポイント
- 水で薄めたタミヤアクリル塗料を使う。
- 塗料を直接垂らすと、全体に広がらずムラになる。
- 筆で全体に広げるように塗ると、ムラを抑えられる。
(表面張力を利用して、全体に塗料を盛る感じ) - 余分な塗料は筆や綿棒で吸い取る。
- ドライヤーの冷風で乾かす。
- 重ね塗りで濃さを調整できる。
これぐらいのサイズなら、この方法でもなんとかなりそうですね。
次回はスモークガラスを試す予定です。



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